クロモジ
Kuromoji (Japanese Spicebush)
Lindera umbellata
「和菓子の楊枝の木」
RootHerb Index · Herb from JapanKuromoji (Japanese Spicebush)
| 学名 | Lindera umbellata |
|---|---|
| 科 | クスノキ科 |
| 使う部位 | 枝・葉 |
| 香り | リナロールとシネオールによる、甘く涼やかな香り |
クロモジとは?
クロモジ(Lindera umbellata)はクスノキ科の落葉低木で、北海道の渡島半島から本州・四国・九州の一部に分布する日本固有の木です。精油は枝・葉・樹皮のいずれにも含まれ、葉油の主成分はリナロールとシネオールです。
黒文字という名
和菓子に添える楊枝は、クロモジの枝で作られたものが多かったことから黒文字と呼ばれます。『デジタル大辞泉』は黒文字を「茶道で、菓子に添えて出すようじ」と定義し、『精選版 日本国語大辞典』は茶席で用いる長さ五寸九分(約18cm)の楊枝を指すとしています。樹皮を付けたまま角型に削った大振りのものが供応の席で使われ、日本では「クロモジ」が楊枝そのものの呼び名になるほど広まりました。乾かした枝葉は烏樟(ウショウ)と呼ばれ、養命酒では14種の配合生薬のうち最も多い量が使われています(日本薬局方には収載されていません)。日本大学薬学部薬用植物園は生薬名を「釣樟根皮」として掲げ、胃腸や皮膚の不調に用いられてきたと記録しています。また、枝葉を刻んで布袋に入れ、入浴剤として使われてきたとも伝えられます。
♨ ハーバルサウナで
枝葉を煮出した湯をロウリュ水にする、束ねてサウナ室に吊るす、といった使われ方をします。国産の香りの木として、和のハーブサウナで名前が挙がります。
🍵 暮らしのなかで
枝葉を煎じた黒文字茶として飲まれ、楊枝や精油の材料になります。
※本ページの記述は各地の伝統・文化の紹介であり、効果効能を保証するものではありません。